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誰か Somebody (カッパノベルス)

誰か Somebody (カッパノベルス)
誰か Somebody (カッパノベルス)
ISBN:9784334076177
宮部 みゆき
誰か Somebody (カッパノベルス)
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誰か Somebody (カッパノベルス) - 書評

最近、宮部みゆきがだした「名もなき毒」と同じシリーズです。
「誰か」を読んだときには、こんな風にシリーズになるとは思いませんでした。
「火車」や「理由」のように社会派な話でもなかったし、「龍は眠る」のような超能力ものでもないし、どちらかというと地味な感じがしたからです。

でも主人公の杉村三郎のキャラクターがよかったです。
この人が探偵役なのですが、ごくごく普通の人で、ホームズやコナンみたいに「謎はとけた」というタイプではありません。
映画館で変な人にからまれている女性を助けてあげたのが縁で、出版社勤めから、大企業の婿養子になってしまったというところがちょっと普通でないかもしれません。
が、その家庭生活も、マンションに住んで奥様とふたり、まだ小さな一人娘をかわいがるという平凡なものです。

本人は全然野心もなく、静かに会社の社内報をつくる仕事をしているのですが、会長の専属運転手が自転車にはねられ死んでしまったことから、会長に頼まれて、その運転手の過去を探ることになります。

自由の利く職場だったのと、杉村氏の正直な人柄が信頼されたからだと思います。
そうした中で、運転手をとりまく人々の人間模様や感情が出てくるあたりがミステリーっぽいのですが、刑事物のような派手な捜査はここにはありません。あちこちでかけて行っては話を聞いたりするばかりです。

一応疑問を解決したいのですらすら読んでしまうのですが、最後に「そうだったんだ」という感じで納得して終わりでした。案外これが現実なのかもしれません。
まあいい話だったという印象です。

さて続編となる「名もなき毒」、また杉村氏が探偵役なのだそうですが、どんな感じなのでしょう?
中日新聞で連載しているときに読んでいればよかった。

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