黒豆式。食材ネット通販の鉄板セオリー14

黒豆式。食材ネット通販の鉄板セオリー14」がFacebookで友人が紹介していたので取り寄せて読んでみました。「ネット通販のセオリー」として読むと、特に目新しいことはなく、他の本でも得られるような知識しかありません。

一方、「食材通販」の本として読むと、この本の著者が書こうとしていることが必ずしも「ネット通販」ではないことが見えてきます。

多分出版社が読者受けしそうなタイトルを付けたのでしょうけど、ネット通販も含めた「食材のいまどき通販のセオリー」とでも名付けた方が適切なような気がします。

では、通販やマーケティングの本として読むと、知識を他からも豊富に仕入れている人が読んだら「どこかで聞いた話ばかり」だと思いますが、「これ一冊しか読んでいない」人には、うまくまとめられた本だと思います。

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者は、その名の通り、マクドナルド・ハンバーガーを現在のチェーンに育てた、レイ・クロックの自伝です。マクドナルドは元々はマクドナルド兄弟が自分たちで経営していたハンバーガーショップですが、その形態をチェーンとして広げることを思い付き、現在のマクドナルドを築いたのが、レイ・クロックです。

実を言えば、レイ・クロックは頭の良いスマートな人で、現在のマクドナルドのビジネスモデルを考え、銀行の支店でも作るかのように多店舗展開をして行ったのかと思っていました。ところがこの本を読んでみるとさにあらず。ビジネスモデルはビジネスモデルとしてもちろん優れていますが、それを企業化し、大きくしていくストーリーはドロドロの人間模様。

レイ・クロックはオフィスに座ってビジネスモデルを指示していたわけではなく、タイトルにあるようにライバル店の「ゴミ箱」を自分であさって調べるなど、実に泥臭いことをもやってのけています。

ビジネスモデルだけではだめで、それを進める強い意志と、粘り、そして、人に任せる力が必要であることが良くわかります。

そしてもう一つ驚いたのが、レイ・クロックの結婚観。最初の妻子がある時に、既婚者に恋。最初の妻と別れるものの、恋をした相手とは結ばれず、しばらくして他の女性と結婚。でも、恋をした相手が忘れられず、再開を機にまたまた離婚して、ついにその人と結婚。

うーん。仕事も恋愛も、僕には真似できませんね。

100円のコーラを1000円で売る方法 マーケティングがわかる10の物語

飛行機の中で読もうと思って「100円のコーラを1000円で売る方法 マーケティングがわかる10の物語」という本を書店で購入しました。

一つにはマダガスカルまでのフライトが長いので、機内での暇つぶし。もう一つは、研修などでマーケティングのコンセプトをわかり易く説明するネタにならないかな、という期待。

まず暇つぶしとしては、わかりやすい本である一方、日本のビジネス本にありがちですが、話が浅くてすらすらと読め過ぎ。空港の待ち時間内に読み終わりそうで、焦ってしまいました。

マーケティングをほとんど勉強したことがない人には役に立つでしょう。実際のマーケティングや商品開発で必要なコンセプトがシンプルにまとめられています。分厚いマーケティングの本とか読まなくても、多くの重要なコンセプトがわかり易くまとまっていますからお勧めです。

ただし、マーケティングをある程度勉強したことがある人は、知識を得ようとして読んでも多分無駄です。この本だけのオリジナルな考え方、というのはほぼ皆無ですから。事例演習的になら読めないこともないとは思いますが、それよりも自分の周囲の例を分析してみる方が役に立つかも。

ストーリー仕立てですから、読みやすいですが、話としてはちょっとキャラクター設定等に難あり。まあ著者は小説家ではありませんから、登場人物にリアリティーが欠けている!なんていう評価は、この本には不適切でしょうけど。

華僑流おカネと人生の管理術 宋 文洲

華僑流おカネと人生の管理術」は宋 文洲さんが書いた生き方の本。この本だけのオリジナルな話題は、ひょっとしたらないかもしれないけど、共感できる考え方。

人生において一度も就職したことがなく、50歳前になって起業した僕自身と重ねて読む部分も多い。まあ、宋 文洲さんの会社は上場して、僕の会社はかろうじて黒字だけど低空飛行、という大きな違いはあるけど。それでも「やりたいことをやっている」というあたりは共通かな。

フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか

フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか
ダニエル ピンク

「フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか」の著者のダニエル・ピンクはアメリカのクリントン政権の下で、良い仕事についていましたが、「雇われ人」であることをやめる決心をします。

彼の描く「雇われない生き方」は実は何も特別なことではなく、また「雇われていることのリスク」にも気づかせてくれます。

農で起業する!脱サラ農業のススメ

農で起業する!―脱サラ農業のススメ
杉山 経昌
築地書館 2005/02

この本はどのカテゴリーに分類しようかと困り、「農業」を新設しようか、と思ったけど、結局「ビジネス経営」と二つに分類することにしました。

いやいや、面白い本です。元々がニューズレターやホームページに掲載されていた記事なので、多少内容の重複や話題の「跳び」があるものの、「儲からない」と言われている日本の農業に、外資系サラリーマンからいきなり飛び込み、成功させてしまっています。

それまでの日本の農業で当然と思われていたものを見直し、創意工夫を重ね、データを取り、シミュレーションをして実行。まさに「経営」です。単に作物を作ることが「農業経営」ではないことを示しています。