本川 達雄
ゾウの時間ネズミの時間 サイズの生物学は中公新書です。あまりの面白さに私は海外の友だちにもお土産で一冊持っていってしまいました。
ゾウは数十年も生き、ネズミはせいぜいが数年、あるいはそれよりも短い時間しか生きていません。常識的に考えればゾウは長生き、ネズミは早死に、なわけですが、この本によればゾウもネズミも一生の間に心臓がうつ回数は同じなのだとか。つまりそれぞれの動物にとっての寿命は同じではなかろうか、という説です。
この着想点も面白いですし、著者の語り口も読者をひきつけます。動物好きにはぜひ手にとってほしい一冊です。
この本を絵本にした「絵ときゾウの時間とネズミの時間」も出ているようです。こちらも手にしてみたいものです。