チベット旅行記
河口 慧海
これは単行本のチベット旅行記ですが、5分冊になっている文庫版もあります。内容が同じか異なるかはチェックしていません。
河口慧海は日本人の坊さんです。チベットがまだ鎖国状態だった頃、彼はチベットで仏教を勉強したい、という志を持ちます。当然表から入る手立てはありません。彼が何をしたかと言うと、まずネパールに行き、そこのチベット僧院に入ってチベット語などを勉強します。そしてチベット語を身につけ、チベット人に成りすまして雪のヒマラヤ山脈を越え、ついにチベットに入り込み、そこの僧院で勉強することに成功してしまいます。
これはすごい体験記です。人はやる気になればここまでできるものなのでしょうか。
この本を読んで以来、チベット、そしてポタラ宮は私のあこがれの地となりました。