飛行機の中で読もうと思って「100円のコーラを1000円で売る方法 マーケティングがわかる10の物語」という本を書店で購入しました。
一つにはマダガスカルまでのフライトが長いので、機内での暇つぶし。もう一つは、研修などでマーケティングのコンセプトをわかり易く説明するネタにならないかな、という期待。
まず暇つぶしとしては、わかりやすい本である一方、日本のビジネス本にありがちですが、話が浅くてすらすらと読め過ぎ。空港の待ち時間内に読み終わりそうで、焦ってしまいました。
マーケティングをほとんど勉強したことがない人には役に立つでしょう。実際のマーケティングや商品開発で必要なコンセプトがシンプルにまとめられています。分厚いマーケティングの本とか読まなくても、多くの重要なコンセプトがわかり易くまとまっていますからお勧めです。
ただし、マーケティングをある程度勉強したことがある人は、知識を得ようとして読んでも多分無駄です。この本だけのオリジナルな考え方、というのはほぼ皆無ですから。事例演習的になら読めないこともないとは思いますが、それよりも自分の周囲の例を分析してみる方が役に立つかも。
ストーリー仕立てですから、読みやすいですが、話としてはちょっとキャラクター設定等に難あり。まあ著者は小説家ではありませんから、登場人物にリアリティーが欠けている!なんていう評価は、この本には不適切でしょうけど。